ブースは「伝達力」が命

看板と広告

2017.12.26

デザイン・営業チームの木村です。
年の瀬も押し迫り、今年も残り1週間を切ることとなりました。
弊社の冬休みは12月28日から新年は1月3日までとなります。
一部、3日後も休暇を取らせていただく者もおりますが、来年はまた心機一転頑張ってまいりますので、『展示会ブース装飾』をよろしくお願いいたします。
思えば、『(株)アルファ企画』から『(株)展示会ブース装飾』社名変更してからもう一年。社名変更という大きな変更を成した年でもありましたが、それ以上に大きな変化も多々ありました。
変化の内容はまたいずれ書きますが、いずれもより当社のブースの訴求力・看板力を上げるための変化でした。
これからも、看板の力『伝達力』を上げるため、どんどん変化を恐れず進んでいきます!
ということで、今回は看板と広告、というテーマでブログを更新させていただきます。
私がよく打合せに行き、お客様のご意見を伺っているとたまに聞かれるのが、
「看板に、○○って言葉を入れると 来場者が『おっ?』って不思議に思ってくれるんじゃないの?」
って感じのことあがあります。
たしかに広告的な手法に あえて、製品の特性やキャンペーンの詳細を謎にして、視聴者の興味を煽る、というものがあります。
たとえば、イベントの出演者を敢えて伏せて広告したり、発売発表ギリギリまで何も情報を開示しなかったり、とこういう広告手法をカリギュラ広告、またこういった謎の物に引き寄せられる心理をカリギュラ効果と呼んだりします。
謎のものほど探求したくなったり、禁止されていることほどしたくなったりすることですね。
上記のお客様のご意見は、まさにこのカリギュラ効果を狙って話されているのだとおもいますが、じつはこういった広告手法は展示会のブースでは、あまり効果がないと思われます。
それは、何故か。理由は、展示会の看板は『広告』ではないからです。
『広告』はセールスプロモーションの一種であり媒体は変われど、一貫したプロモーション戦略によって行われるSP(販売促進活動)の大本です。
つまり広告とは、時期や製品によってセールスプロモーションを企画して、各媒体で訴求していくというある意味限定的な企画物ということです。
しかし、『看板』は、こういった『広告』とは違い、『企画』ではなく、『表札』のような普遍的な物であると言えます。
プロモーション戦略を変更するたびに看板を変えるお店などほとんどないように、ある製品に対して看板で訴求することは、あくまでその製品自体の普遍的な特徴と製品そのものしかない、と考えます。
多くの出展社が林立する展示会の会場において、来場者も限りある時間の中で必死に製品を探しています。
そんな中、広告的手法を用い来場者に『?』と思わせても、多くの来場者はそれっきりで深く探ろうとはしないでしょう。
自分たちにとって有用か否か分からないものに時間を取られるくらいなら、スルーして別のブースを見た方が有益だと考えることだと思います。
実際、自分自身が来場者となって、展示会を巡るとそのことが良く分かります。
パッと見で、何を扱っているか、その特徴などが分からないブースを見ても何も感情が沸かないもので、もう見ていないのと同じくらいです。
人に『?』っと思わせるカリギュラ広告は、あくまで広告の1手法として、たとえば雑誌広告や交通広告、TVCFなどじっくり『読ませる』媒体でのみ、またはすでに有名で注目度の高い製品やブランドなどでのみ有効なのではと思います。
上にも書きましたが、展示会の看板はまさに『表札』です。
ストレートに「自分たち(の製品)はこんなものですよ!」と包み隠さず訴求することが大切です。
皆様が展示会のブースを出展するときは、是非そのような『広告』と『看板』の違いを意識して考えてみてください。